2009/07/16

「新劇場版エヴァンゲリオン:破」を観て



先日、エヴァンゲリオン:破を劇場に足を運び観にいったんだけど、記事を書くかどうか迷っていました。なんというか、このブログをサブカル色に染めるのは如何なものかというのも頭を過ぎりましてね。。。でも、こいつはもう芸術の域にまで達していると思ったので、書いてみます。



観た感想・・・。なんといいますか、言葉にならないというか。面白かったといわれれば面白かったと安直に答えてしまうと思うのですが、それじゃあ済まない感じがふつふつとありまして。
アニメによって考えさせられたり、悩んだり、そんなこと求めるだけ無駄よ!って言われる方には、理解し難いのかもしれないですが、僕は、こういった考えなくてはならない作品こそ素敵だなと思います。映画を観終わったに残る余韻は、必ずしも心地よいものとは言えません。グロテスクなシーンもありますし、親子の理解し合えない溝も垣間見える・・・。
僕は旧作も観ていますので、大方話の筋は分かっていたのですが、今回は何か希望のようなものが見えるのです。製作者サイドも語っているようなのですが、「カッコイイロボットアニメにしよう!」らしいです。二人の間にあった溝、周りの助けもあり、どうにか乗り越えられそうなそんな希望が見えます。なぜ旧作は、結局分かりあえなかったのか(それも表現のひとつですが)、それは監督にしか分からないのでしょうが、精神的な変化もあったのかもしれません。今の世間の精神状態を考えて、ここに絶望を植えつけても何も生まれないと踏んだのでしょうか(そこまで考えられているのかは不明です)。それとも、それだけ人間関係に変化の兆しが現れてきたと監督は感じているのでしょうかね。恐らく、満面の笑みで迎えられるようなハッピーエンドにはならないとは思いますが。と、いろいろと無駄なことを考えてしまいますが。
こんなエヴァも悪くないかな、むしろ素敵だなと思います。希望なんて、楽観的なこと、忌忌しきこと、僕は昔そんな風に思っていました(反抗期とかね)。でも、人間はやっぱり希望がなくては生きていけない、幸せを願って僕たちは生きて行こうよ、と僕は最近では思うようになりました(そんなこと当然だよ!と思われるかもしれませんが)。それは何から享受されるのかわかりませんが、それはアニメでも構わないと思います。だからこそ、「マイガール」に嵌っているのかもしれません。


全体の構成として、戦闘と日常生活のバランスが素晴らしかったかと思います。素人目ですが。日常生活の描写は見ていて、心が温まりますし、素敵なんですが、なぜかエヴァということで戦闘シーンも心の奥で求めていました。「あーそろそろ使徒来る気がするなあーと思ったいいタイミングで使徒が来てくれます。」そして、戦闘、CGも使い、旧作とは違った美しさがそこには広がりました。音楽もとても素晴らしく、不安を掻き立てさせるような、胸が疼く曲達だったと思います。
それと、変な目で見られるのは嫌ですが、女性キャラクターの曲線が絶妙でよかった。貞本さんはやっぱり天才ですね。そんじょそこらのイラストレーターやマンガ家にはマネできないような境地に辿りついているように思います。そして、今のアニメに見られがちなまるで動物かと思うような、目の大きさではなく、シャープでキレがあり、頭身も人間らしい。目を大きくすると、確かに可愛いとは思うのですが、何か違うな、猫か?とも思えて、感情移入しにくいので、リアルな描写の方が僕は圧倒的に好きです。これからも素敵な曲線を描いていって欲しいものです(貞本さん自身が描くと、がちゃがちゃしてしまうところもあるみたいですが)。


ビジネスでも上手く戦略を立てているなあと思います。コンビニでも商品見かけますし、雑誌でもかなり取り上げられています。エヴァというブランドがあるからこその大胆な戦略かと思いますが、どっかしらエヴァについて目で、耳で情報が入らざるを得ない状況を作りだす、すごいです。


と、こんなところで〆ます。まとまりの無い文章となってしまった・・・。
しっかし、一度インプットした記憶からは逃れられず、都合のいい解釈をしてしまっているように思えて、怖い。「エヴァはおもしろい、エヴァは僕をどきどきさせてくれる」という。




*追記


エヴァンゲリオン破のDVDが発売になりましたね!

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